医療脱毛は1回じゃ終わらない!完了までの回数と毛周期の関係をやさしく解説

ヒゲ脱毛に興味はあるけれど、「何回くらい通えばいいの?」「1回じゃ終わらないって本当?」と不安や疑問を感じている人も多いのではないでしょうか。

しかし、医療脱毛は1回の施術でツルツルになるわけではありません。その理由は“毛周期”と呼ばれる毛の生え変わりのサイクルにあります。毛には成長期・退行期・休止期という周期があり、脱毛効果が出るのはこのうちの「成長期の毛」だけ。そのため、1回の施術で全ての毛に効果が出るわけではなく、複数回の通院が必要になるのです。

本記事では、医療脱毛が1回で終わらない理由や、完了までの回数の目安、部位ごとの違い、通うペースの重要性などをわかりやすく解説していきます。

さらに、脱毛を後悔しないために知っておきたいポイントも紹介しますので、これからヒゲ脱毛を始めたい方はぜひ最後までご覧ください。

医療脱毛はなぜ1回では終わらないの?

医療脱毛は、成長期の毛にしかレーザーが反応しないため、1回の施術ですべての毛を処理することはできません。

毛は「毛周期」と呼ばれる生え変わりのサイクルを持っていて、成長期・退行期・休止期を繰り返しています。今見えている毛は全体のほんの一部で、照射しても反応しない毛が一定数存在するのです。

そのため複数回に分けて、成長期の毛を狙って施術を重ねていく必要があります。回数を重ねるごとに対象となる毛が減り、徐々に自己処理がラクになっていくのが医療脱毛の特徴です。

完了までに必要な回数の目安

医療脱毛は部位によって必要な回数が異なります。

たとえばヒゲのように太くて濃い毛は、他の部位より多くの施術回数が必要になります。毛質や量だけでなく、「どこまで脱毛したいか」というゴールの違いでも回数は変わってきます。

「ヒゲを薄くしたい」「ツルツルにしたい」など、目指す状態によって回数の目安はおおよそ以下のようになります。

部位 毛量を減らしたい 自己処理が楽になる ツルツルにしたい
ヒゲ・顔 5~6回程度 10回前後 15回以上
ワキ 2~3回程度 5回前後 6~7回以上
|腕・脚 3~4回程度 5~6回前後 8回以上
胸・腹・背中 3~5回程度 6~8回前後 10回以上
VIO 5回前後 8回前後 10回以上
 これらの回数はあくまで目安です。個人差があるため、カウンセリング時に相談する必要があります。

医療脱毛の効果を左右する“脱毛機”と“毛質・肌質”の関係

医療脱毛の効果は、「脱毛機の種類」と「毛質・肌質」の相性で大きく左右されます。どんなに性能の良い機械でも、自分の毛や肌に合っていなければ、思ったような仕上がりにならないこともありますので、その点は知っておきましょう。

たとえばヒゲのように太くて濃い毛には、高出力の「熱破壊式レーザー」が向いています。一方、肌が敏感だったり、色が濃い人には「蓄熱式レーザー」がやさしく対応してくれます。

「熱破壊式レーザー」は高出力であるために痛みは強めです。その反対に「蓄熱式レーザー」は痛みは軽いのですが、脱毛のスピードは比較的ゆっくりです。つまり脱毛実感が少なく、時間も回数もかかります。

さらにレーザーの種類にも得意・不得意があり、以下のような違いがあります。

アレキサンドライトレーザー ●色白~普通肌×濃い毛に効果的
ダイオードレーザー ●幅広い肌質・毛質に対応、バランス型
ヤグレーザー ●色黒肌やヒゲなどの剛毛に対応、深い毛根に届く

このように、自分の毛や肌に合わせた脱毛機を選ぶことで、効率的に脱毛が進みやすくなります。初回カウンセリングでは、肌質や毛の状態をしっかり見てもらうことが大切です。

ただ、基本的に自分で脱毛機器を選ぶことはできません。施術スタッフが状況を見ながら、決定することになります。もちろん「痛みに弱いので、低出力でお願いしたい」などの希望は、ある程度聞いてもらえるので相談してください。

スケジュール通りに通えないとどうなる?

医療脱毛は、毛周期(もうしゅうき)に合わせて通うことで、しっかりとした脱毛効果が期待できます。スケジュール通りに通えない場合、効果が出にくくなったり、施術回数が増えてしまうこともあるんです。

というのも、レーザーが反応するのは「成長期」の毛だけ。全体の毛のうち、この成長期にある毛は約20%ほどしかありません。ベストなタイミングを逃すと、レーザーが十分に反応できない毛に照射してしまい、ムダ打ちになってしまうことも…。

たとえば、2ヶ月ごとの予定がズレて3ヶ月以上空いてしまうと、毛の成長タイミングがバラバラになり、次の施術時に成長期の毛が少なくなってしまう可能性があります。逆に、間が短すぎても毛周期に合わないので、次回の予約のさいにスタッフと相談しながら予定を入れます。通常、最低6週間は間を空ける必要があります。

このように、毛周期に沿って予定を入れることで、ムダなく効率よく照射でき、トータルの回数や期間も抑えられます。忙しい人こそ、無理のないスケジュールで継続的に通うことが、結果的に満足のいく脱毛への近道になります。

医療脱毛を後悔しないために知っておきたいこと

医療脱毛は費用も時間もかかるからこそ、「始める前に知っておけばよかった…」と後悔するのは避けたいところです。満足のいく結果を得るためには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。

  • まず大事なのが、「自分に合った脱毛機かどうか」。脱毛機には種類があり、それぞれ得意な肌質・毛質が異なります。たとえば、太く濃いヒゲに強い機種もあれば、敏感肌向けのやさしいタイプもあります。カウンセリングの際に、自分の毛質や肌質に合った機種を提案してもらえるか確認しましょう。
  • 次に注意したいのは、施術ペースを守れるかどうか。先ほども触れたように、毛周期に合わせて定期的に通わないと、脱毛の効率が下がってしまいます。「通いやすさ」や「予約の取りやすさ」も重要なポイントです。
  • さらに、肌トラブルへの対応も見逃せません。医療脱毛は医療機関で行うからこそ、万が一のトラブル時には医師の診察や薬の処方といった対応が受けられます。施術後のアフターケア体制についても事前にチェックしておくと安心です。ここが脱毛サロンとの大きな違いで、安心な点です。
  • 「どのくらい脱毛したいのか?」というゴール設定も大切です。自己処理がラクになればOKなのか、それともツルツルにしたいのか。その希望によって必要な回数やコースが変わってきます。ゴールを明確にすることで、ムダのない計画を立てられます。

どこのクリニックでも、はじめにカウンセリングを行います。その際に、自分の希望等しっかりと打ち合わせしておきましょう。

まとめ

医療脱毛は、1回では完了しないという前提をしっかり理解することが大切です。

その理由は、毛には「毛周期」という生え変わりのサイクルがあり、脱毛レーザーが反応できるのは“成長期”の毛だけだかです。つまり、すべての毛に照射するには、何回かに分けて施術する必要があるんですね。

部位(毛質)によっても必要な回数は異なり、特にヒゲのように濃く太い毛は、他の部位に比べて多くの回数が必要になる傾向があります。さらに、毛質・肌質、そして使われる脱毛機によっても、完了までの期間は左右されます。

せっかく通うなら、スケジュールを守って毛周期に合わせて照射することが重要です。クリニック選びでは、予約の取りやすさや脱毛機の種類、肌トラブルへの対応体制などもチェックする必要があります。

医療脱毛は、正しい知識と計画があれば、後悔のない選択になります。自分のゴールやライフスタイルに合わせて、じっくり検討してみてくださいね。

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